top of page
Marii

生き甲斐スポットライトシリーズ:Akiko Tejima (49), 発酵食品メーカー Akitchen 代表 、ロンドン拠点

Akikoさん: ライフワークバランスに悩んでいだ時期...

「生き甲斐」という言葉は、日本人には馴染みのある言葉ですが、外国人にはやや抽象的な概念に感じられるかもしれません。


このシリーズを始めた動機は、現在世界中で注目を浴びている『生き甲斐図』に違和感を感じたことでした。この型にはまった『生きがい方式』が、本来の『生き甲斐』の意味合いとは違った形で一人歩きしているように思えるのです。


「生き甲斐」は、人生を豊かにするための一つの鍵であるとともに、一定の方程式を持たず、時とともに変化していくものだとMOGAMI 最上ウェルネスでは提案しています。


その一つのソルーションとして、『ありのままの自分・自分らしさ』を貫いている方々の実際の体験談や、ライフストーリーを皆さんと共有。そして、みなさん一人一人の心の内から生まれてくるであろう『生き甲斐』について、考えるきっかけになって欲しいと願っています。


MOGAMI 最上ウェルネスでは、この「生き甲斐」にスポットを当て、「生き甲斐スポットライトシリーズ」を配信してます。


今月のゲストは、ロンドン拠点に活動する発酵食品メーカー Akitchen 代表のAkikko Tejimaさん(49)です。



あなたのライフストーリー、これまでの経験や経緯を教えてください。


東京で生まれ育ち、短期大学在学中よりフリーランスのライターとして活動。女性誌やWebサイト、ECサイトでファッションや社会福祉関係の取材や撮影、記事を書きつつ2女1男の母になる。2012年にスイス南部に移住後に初めて専業主婦になり、現地語のイタリア語の習得と日本語プレイグループの活動などに精を出す。2015年からイギリス在住となり、2年後に友人のお味噌のワークショップをオーガナイズした事をきっかけに発酵食に興味をもち、翌年から納豆や味噌などの発酵食品販売を小さくスタート。2022年の年末よりマーケットに出店。


「生き甲斐」という概念を初めて知ったのはいつ頃でしたか? 

高校生の頃にその概念を知りましたが、当時はそれについて深く考えたことはなかったように思います。



自分の「生き甲斐」への道のり・ジャーニーはどのようなものでしたか?


私が生き甲斐を心の底から実感したのは、自分が母という存在になってからです。

子どもの頃は、厳しいながらも心の優しい両親と1歳違いの妹、曽祖母と暮らしていました。両親が敷いてくれたレールの上を歩いて育ちましたが、そんな自分があまり好きではありませんでした。高校生になった頃から徐々に自己主張ができるようになり、自由な環境に変化していきました。ようやく自分を受け入れることができるようになり、なんとなく生き甲斐を感じていたように思います。


その後、読書が大好きだった私が、偶然にも在学中よりライター業を始めることになりました。辛いこともありましたが、仲間と一緒にものを作り上げる毎日はとても楽しく、また大きなお仕事をいただくことも多かったのでやり甲斐を強く感じていました。プライベートも充実していたので満足していたし、生き甲斐を感じていました。


結婚して26歳で母となり、守らなければならない存在ができた瞬間に、初めて感じる感情がありました。そのかけがえのない存在を前に、自分の生きている意味を改めて見出し、心の底から強く生き甲斐を感じました。この子のためにいい母になりたいと思い、仕事も家庭も頑張っていこうと決めました。子供たちが私を母親にしてくれたおかげで、想像以上の素晴らしい人生となり、今では全てが私の生き甲斐になっていると感じています。


年齢を重ねたり、環境が変わるたびに誰もが目まぐるしく変化の多い人生を歩んでいるのではないでしょうか。その度に、人それぞれの生き甲斐の形や意味合いは変わってくるのだと思うのです。私も今までも幾度となく生き甲斐を感じてきましたし、今も感じています。そして何十年後かの将来にまた違った生き甲斐を見つけられれば素敵だなと楽しみにしています。


「ありのままの自分」としていられると感じる瞬間は今の生活の中でどのような時ですか?



家族や大好きな友人らと過ごす時間や、マーケットやデリバリーの際などにお客様とお話しさせていただく時。自分一人で作業している時よりも、誰かと一緒に笑顔でいられる時間がありのままの自分だと感じています。














人生の中で思い悩んだ時期があれば、教えてください。その時、どのような概念やツールを使って乗り越えましたか?



ライターという職業が不規則なお仕事だったため出産後のライフワークバランスに悩んでいだ時期、三人目の末っ子がダウン症という障害を持って生まれてきて将来に不安を抱いていた時期、仕事を辞めて海外に移住した自分に何ができるのだろうと自問自答を続けた日々。私は悩みを抱え込んでしまう性格なので、困難な壁に直面するとそこから抜け出せないことが多くあります。でも、どんなに辛い時期においても日々笑顔になれる瞬間は必ずありますから、そのような小さな嬉しいことに焦点を合わせてきました。またそれを自分から探しました。そうすることで幸せな気分になれて、ネガティブなことが徐々に気にならなくなり、自然とポジティブな答えに辿り着いてきました。




生き甲斐を見つけるのに悩んでいる人へのアドバイスをお願いします。


生き甲斐を見つけるということは口で言うほど簡単ではないのかもしれません。偉そうなことは言えませんが、私は好奇心を掻き立てられたり、嬉しかったり幸せな気持ちなれるような物、または仲間を見つけて、生活に明るい色を添えていくことが大切だと思うのです。また自分の弱い部分や苦手なことを認めたり、時には周囲の人に頼るということも必要ではないでしょうか。そうすることで自分らしく素直に生きることができますし、自分には何が必要なのかがクリアになってきます。急いで生き甲斐を見つけようとしなくても、花の蕾がゆっくり開花していくように、小さな喜びがいつしか生き甲斐となる日がきますように。




 

Saori's reflection


Akiko-san's journey beautifully captures the essence of Ikigai. From her early days as a writer in Tokyo to becoming an entrepreneur in London, her story shows that Ikigai is not a fixed destination but a dynamic, evolving path. Her shift from freelance writer to devoted mother and then to a business owner demonstrates how personal fulfilment can grow and transform over time. Her reflections on how motherhood reshaped her sense of purpose show us how Ikigai is deeply connected to our relationships and passions. Her advice to focus on small joys and embrace our vulnerabilities reminds us that living authentically and finding happiness in everyday moments can lead to a more fulfilling life.


As a fellow Londoner and lover of fermented Japanese food, I can't wait to try her products, especially her natto. I highly recommend it to anyone as a tasty and top superfood. It has a unique and acquired taste, but I would love everyone to give it a try, as the health benefits are fantastic.


 

Do you want to learn more?


You can follow and support Akiko-san and her business below.


 

What did this story bring up for you? Comment below.

0件のコメント

コメント


bottom of page