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Marii

生きがいスポットライトシリーズ:Aya Kobayashi、味噌メーカー・Sumikichi Misoの創設者

更新日:4月2日

Aya: やがてパンデミックで仕事が止まり...

「生き甲斐」という言葉は、日本人には馴染みのある言葉ですが、外国の方にはやや抽象的な概念に感じられるかもしれません。


このシリーズを始めた動機は、現在世界中で注目を浴びている『生き甲斐図』に違和感を感じたことでした。この型にはまった『生きがい方式』が、本来の『生き甲斐』の意味合いとは違った形で一人歩きしているように思えるのです。


「生き甲斐」は、人生を豊かにするための一つの鍵であるとともに、一定の方程式を持たず、時とともに変化していくものだとMOGAMI 最上ウェルネスでは提案しています。


その一つのソルーションとして、『ありのままの自分・自分らしさ』を貫いている方々の実際の体験談や、ライフストーリーを皆さんと共有。そして、みなさん一人一人の心の内から生まれてくるであろう『生き甲斐』について、考えるきっかけになって欲しいと願っています。


MOGAMI 最上ウェルネスでは、この「生き甲斐」にスポットを当て、「生きがいスポットライトシリーズ」を配信してます。


今月のゲストは、イギリス、ブルートンを拠点に活動する味噌メーカーであり、Sumikichi Misoの創設者であるAya Kobayashiさんです。



あなたのライフストーリー、これまでの経験や経緯を教えてください。


鎌倉生まれ、東京育ち。自然豊かなサマーセット州で子供2人とイギリス人の旦那と暮らしています。幼い頃より海外生活に興味があり、親に懇願してイギリスに一年留学させて貰った際にロンドンが自分らしくいられる場所だと感じたので、帰国後イギリスで働くチャンスを模索しました。やがて英系映像プロダクションに就職して東京でアシスタントプロデューサーとして様々な海外撮影に参加したのち、同社のロンドン本社に転勤させていただました。その後イーストロンドンのアニメーションスタジオに移り、日本のアニメーターや映像ディレクターと海外クリエーターのコラボレーション作品の制作をしていましたが、10年前にロンドンを出てイギリス南西の酪農地帯で自然に囲まれた生活を始めたのがきっかけで、自然と関わる生活、食やウエルビーイングに興味を持つ様になりました。2022年にSumikichi Misoという味噌ブランドを作り、ウェールズの天然海塩やサマーセットの天然水を使って、大自然に囲まれたワイルドキッチンでこちらの風土に合う味噌作りを目指しています。今シーズンはサマーセットにあるre-wilding land and well-being self retreat, 42 Acres内にある、広大な自然に囲まれたワイルドキッチンで味噌を作っています。



「生き甲斐」という概念を初めて知ったのはいつ頃でしたか? 

中高生の頃から生き甲斐について意識していましたが、やり甲斐と生き甲斐の区別がついていなかったですね。やり甲斐のある仕事=生き甲斐だと勘違いしていました。


自分の「生き甲斐」への道のり・ジャーニーはどのようなものでしたか?


子供が小学校に上がった頃に次のチャレンジをしてみたくなり、バースの美大で修士号を取り現代アートのキュレーションを学びました。ここでソーシャルプラクティスという社会やコミュニティーを主体にしたギャラリースペースを超えたアートプロジェクト作品に興味をもち、自分の日本のルーツやイギリスのコミュニティーとの関わりを意識する様になりました。大きなことは出来きなくても、自分のオジリナリティーで周りのコミュニティーに根付くためには何ができるかなと漠然と考え始めました。またサマーセットという大自然の中でできることは何だろうと思いました。


Wild Kitchen at 42 Acres, Somerset


そのような経緯でSumikichi Misoという味噌ブランドを立ち上げました。元々発酵が大好きで、家で手前味噌作りや発酵に没頭する時間を楽しんでいました。友人が冗談で「映像の仕事やめたら味噌屋になりなよ」と言っていましたが、遠い将来の話だと思っていました。やがてパンデミックで仕事が止まり、子供たちと過ごしながら本格的に麹作りを学び味噌を沢山作ってみました。地元のファーマーズマーケットが再開して味噌を売り始めたところ好評で、特に10代20代の方が日本の発酵文化に興味を持っているので驚きました。自分が作ったものが人に喜んで頂けるのことでこちらも満たされるというシンプルなサイクルが新鮮でした。この様な日常生活の中でちょっとした満たされる瞬間が私の最近の生き甲斐なのかなと思うのです。




「ありのままの自分」としていられると感じる瞬間は今の生活の中でどのような時ですか?


チームワークでアートやモノづくりをしている時、家族と余暇を過ごす時間、神秘的な自然やアートを見て感動した時やそれを共感できる友人と過ごす時間でしょうか。


Wild Kitchen at 42 Acres, Somerset


人生の中で思い悩んだ時期があれば、教えてください。その時、どのような概念やツールを使って乗り越えましたか?


やりたい仕事が見つからない自分探しをしていた10代後半と20代前半が一番思い悩んだ時期だったと思います。エネルギーはあるのにそれを向けたいステージがなくて焦る思いでした。行き詰まったり、落ち込んでいる時は一歩でもコマを前に進めるイメージを頭に描いて、断捨離など少しでも気持ちがスッキリしたり満たされることをやりました。今でも思い悩むことは多々ありますが、朝早く起きてメディテーションをする、呼吸ワークをする、毎朝子供の弁当を作るなど小さなルーティーンを課すことで心の軸を意識してポジティブ思考を保てる気がするので、あまり深く考えずにそれを継続する様にしています。



生き甲斐を見つけるのに悩んでいる人へのアドバイスをお願いします。


悩むのも大切なことですので、不安に苛まれずに自分のペースで進んで行って下さい。自分が慣れ親しんだ居心地の良い状況から踏み出していく好奇心を持ち続ければ、自然と生き甲斐に出会えるのではないかと思います。




Photos by Lauren Bowley, Location at Tiny Wild Kitchen, 42 Acres, Somerset


 

Saori's reflection


I truly appreciated Aya-san's thoughts on the difference between "Yarigai (やり甲斐)" and "Ikigai (生き甲斐)". At first glance, these two words may seem similar as they both contain "gai (甲斐)", which implies "worth doing". However, if we take a moment to reflect, we can see that they have significant differences. Aya-san points out that confusing one's job with Ikigai can be easy, an essential lesson for us to reflect on. This also highlights why we should be cautious of relying solely on the Ikigai Venn Diagram to define our life's purpose through our work. Doing so could prevent us from finding joy in daily moments and experiences that bring us Ikigai. Aya-san beautifully describes this for her as "experiencing the simple cycle of satisfaction where what I create brings joy to others".


I am also such a fan of miso and fermented foods! Miso and fermented foods are not only Japanese foods with excellent health benefits; they also taste delicious. Miso is a rich source of vitamins, minerals, and gut-nourishing probiotics and aligns beautifully with Mogami's wellness principle of body care through nutritious whole foods.


I look forward to hopefully visiting Aya-san one day at the breathtaking 42 Acres as I can feel how Sumikichi Miso is an innovative brand that fuses Japanese fermentation culture in the UK context, using natural sea salt from Wales and natural water from Somerset.


 

Do you want to learn more?

You can follow and support Aya-san and her miso brand below.

Instagram: @sumikichi_miso


*san is an honorific suffix used in Japanese



The reflection and journey of the other pieces guide us to a life of Ikigai. Ikigai is a journey, not a destination. It is the outcome of being able to live as your authentic self in your everyday life.



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