Mai: 生き甲斐は、作り出せるものではなく、私たちの魂が既に知っているもの...
「生き甲斐」という言葉は、日本人には馴染みのある言葉ですが、外国人にはやや抽象的な概念に感じられるかもしれません。
このシリーズを始めた動機は、現在世界中で注目を浴びている『生き甲斐図』に違和感を感じたことでした。この型にはまった『生きがい方式』が、本来の『生き甲斐』の意味合いとは違った形で一人歩きしているように思えるのです。
「生き甲斐」は、人生を豊かにするための一つの鍵であるとともに、一定の方程式を持たず、時とともに変化していくものだとMOGAMI 最上ウェルネスでは提案しています。
その一つのソルーションとして、『ありのままの自分・自分らしさ』を貫いている方々の実際の体験談や、ライフストーリーを皆さんと共有。そして、みなさん一人一人の心の内から生まれてくるであろう『生き甲斐』について、考えるきっかけになって欲しいと願っています。
MOGAMI 最上ウェルネスでは、この「生き甲斐」にスポットを当て、「生きがいスポットライトシリーズ」を配信してます。
今月のゲストは、現在アメリカ・ロサンゼルスを拠点に活動するマインドフル・ムーブメント・コーチのSato Maiさんです。
あなたのライフストーリー、これまでの経験や経緯を教えてください。
東京で育ち、3歳からバレエを始めました。18歳の頃に、一度バレエのトレーニングは諦め、20代はグラフィックや映像のキャリアへと進みました。ですが、踊りにはいつも心が惹かれていました。27歳の時にポールダンスを趣味で始め、28歳の時に、シルク・ドゥ・ソレイユのショーでエアリアルシルクという演目を観て感動し、エアリアルのトレーニングを始めました。
2009年のポールダンス世界大会で優勝したことがきっかけで、2010年、30歳の時にシルク・ドゥ・ソレイユへの出演が決まりました。シルク・ドゥ・ソレイユに、10年間勤め、3つの異なるショーに出演させていただき、合計で、4000回以上もの舞台に立たせていただきました。
現在は、今までの経験を生かして、オリジナルのメソッドである「舞う瞑想 ~光舞~」を考案し、本来備わった健康的な身体や精神へと導き、それぞれが自分らしく輝けるようサポートしています。
「生き甲斐」という概念を初めて知ったのはいつ頃でしたか?
アメリカに移住後に、生き甲斐について書かれた本を目にしたことと、こちらの友人に、生き甲斐の意味を聞かれたことがきっかけで、言葉の意味を意識するようになりました。
自分の「生き甲斐」への道のり・ジャーニーはどのようなものでしたか?
ある人にとっては、私は生き甲斐を持って生きているように映っていたのかもしれません。ですが、私自信は、そんな風には感じられていませんでした。努力を惜しまなかったし、人よりトレーニングをしてきた自信はあります。ですが、その主な動機は、成功したい、結果を出したい、認められたいというようなものでした。
シルク・ドゥ・ソレイユで働くようになり、世界各国から集まる才能のあるアーティストと出会い、彼らと自分との間に温度差のようなものを感じました。彼らは、自分がどんな人で、何を愛し、自分だからこそ何を世界にシェア出来るのかを分かっているように感じました。
それから、私はどんな人なのか、私の生き甲斐は何なのかと考えるようになりました。
好きなことや今までの経歴を書き出して分かったことは、私にとっての生き甲斐は、キャリアや、肩書き、スキルではなく、私は常に美しさを求めて生きてきたということでした。
美しい形やライン、色、動きから言動まで、何が私にとって美しいのかを基準にいつも選んでいました。
「ありのままの自分」としていられると感じる瞬間は今の生活の中でどのような時ですか?
自然に触れている時、自分と深く繋がれている気がします。エゴや恐怖心がない時、ありのままの自分でいられていると感じます。
人生の中で思い悩んだ時期があれば、教えてください。その時、どのような概念やツールを使って乗り越えましたか?
2021年の末に、パニックアタックが起きました。自分のことは、健康だと思っていたので、とても驚き、家族からも離れ、孤独で、今までで最も辛い時期でした。ですが、同時に人生を変える大きなきっかけとなりました。カウンセリングを受け、過去の出来事や問題ときちんと向き合いました。
最も効果的だったのは、Tai Chi(太極拳)でした。カウンセリングでは、自分を知ることができ、Tai Chi は、実際に意識を変え、身体的にも精神的にも健康を取り戻すことができました。
生き甲斐を見つけるのに悩んでいる人へのアドバイスをお願いします。
決して、自分を否定しないでください。間違いを犯しても、失敗しても、自分に愛情を示してください。例えば、「残念だったね、悲しいね。そんな時もあるよね。でも、全てうまくいくから大丈夫。あなたは、今のベストを尽くしているよ。」
どんな小さなことでもいいので、嬉しくなることや、自分の心地が良くなることを毎日続けてください。それを続けることで、必ず道が見えてきます。私にとって、真の生き甲斐とは、他の誰かを喜ばせるためでなく、自分のために光を創り出せた時に生まれると思っています。あなたの好きなことが、純粋に自分を喜ばせられるようになった時に、自然と他の人のためになる日が来るのだと思います。
まずは、100%自分を幸せにしてください。生き甲斐は、作り出せるものではなく、私たちの魂が既に知っているものだと思います。他の人や社会が思う自分像を手放せた時に、感じることができるはずです。時間はかかっても諦めないで。応援しています。
Saori's reflection
Are you feeling in awe? Because I am. It is no coincidence that I listened to the DOAC Podcast episode with Professor Dacher Keltner that talks about the power of everyday awe this morning before reading Mai-san's interview.
I've had the pleasure of getting to know Mai-san over the past year through our monthly "Champagne Tower - the Power of Self-care" Instagram Lives hosted for our Japanese-speaking community, and her Ikigai story fills my soul. Reading Mai-san's journey reminds me of the importance of connecting to nature and letting go of the notion of being validated by external labels. Seeing Mai-san's work and authentic beauty in her photos gives me a sense of wonder and connection to my soul. Grateful to have a powerful, elegant, and authentic soul such as Mai-san in our community, inspiring us to find our inner beauty.
*san is an honorific suffix used in Japanese
Do you want to learn more?
For more of Mai, you can find & support her work here: https://www.instagram.com/hikarimau/
The reflection and journey of the other pieces guide us to a life of ikigai. Ikigai is a journey, not a destination. It is the outcome of being able to live as your authentic self in your everyday life.
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